災害時にまず携行するべきもの

避難所の経験者が教える 災害時にまず携行するべきもの
日刊ゲンダイWEB 2017年8月22日号より引用参照転載

災害時にお世話になる避難所。長ければ数週間の生活拠点となるが、どんなものを用意しておけばいいのか?

日本気象協会が防災の心得として、避難所などへ移動するときに“最低限必要なもの”をアドバイスしてくれている。

それによると、「飲料水」「(給水車から水を受け取る)給水袋」「ポリタンク」の飲料水関連がまず挙げられ、次いで「レトルト食品」「缶詰」「栄養補助食品」の食料など。さらに食べたら「歯ブラシ」「簡易トイレ」「トイレットペーパー」も必要になる。体育館での生活を見越して、「スリッパ」「タオル」「懐中電灯」「下着」が並び、「家族写真(捜索時の確認用)」「現金」「通帳」「身分証明書」「印鑑」と続く……。

“最低限”としながら欲張り過ぎな気もするが、全部で53種類。避難所まで荷物を運ぶ軽トラが必要なくらいだ。

では、実際に避難所生活を経験した人はどう答えるのか? 昨年4月、故郷の熊本県益城町で熊本地震に遭遇した井芹昌信氏(「インプレスR&D」社長)がこう言う。

「真っ先に思い浮かぶのが、三つまたコンセント(タップ)ですね。食料や水は翌日から自衛隊などによって運ばれてきます。一方、災害時に一番役立つのは、何より情報でした。それには携帯電話、パソコンが欠かせない。熊本地震では長く停電したと伝えられましたが、実は避難所の益城町総合体育館には非常用発電機があった。そのためコンセントの奪い合いが起き、たこ足に次ぐたこ足配線でした。その時、三つまたコンセントがあったら……と思い知ったのです。欲を言えば延長ケーブルも必要でしょう」

個人的に食料を持ち込んでも食べにくいらしい。避難所では平等が大事で、温かい豚汁なども全員に配る量がないと公正を期して調理されなかったという。

「もっとも、本当に用意すべきは、いつ自分の身に降りかかってもいいという“覚悟”です。避難所に来てから、『初めての避難所生活なんで……』とは言っていられません」(井芹氏)

経験者だけに説得力がある。

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